2025/08/21 10:55

―「今」と伝統を調和する―

 平安時代より受け継がれてきた伝統を守りながらも
現代と調和する色彩美を探求


有職故実に即した装束の再現

自社ブランド「平安天鳳」の雛人形は有職故実に則し、平安時代より受け継がれてきた宮中装束を忠実に再現しております。

※有職故実(ゆうそくこじつ)・・・宮中の儀式、祭礼や衣装に関する慣わしやしきたりのこと。


本着せ(ほんぎせ)【商標登録済】

女雛の唐衣、表着を本物の十二単と同じように裁断、縫製し一枚一枚を丹精込めて着せ付けます。
この技法を「本着せ」といいます。
「本着せ」は多くの技術を要する技法です。


伝統・自然素材

手、顔といった目につく場所だけでなく、足や胴体部分といった見えない部分にもプラスチックではなく伝統的な自然素材を使用しています。
手足は一刀彫りの木製を使用。省略されることの多い「石帯(せきたい)」「魚袋(ぎょたい)」は標準装備。
御顔も本頭(ほんがしら)を使用しております。


織物

日本の織物文化の奥深さ、日本の「ものづくり」の素晴らしさをお伝えする為、
京都の西陣織をはじめ、日本全国の名織物より厳選し、ひな人形の衣装に用いています。


五衣(いつぎぬ)

五衣とは女雛のお袖の中の五枚重ねの衣のことで、重ねの色目は四季を表します。
平安天鳳がつくる雛人形は平安時代より続くこれらの日本独自の色彩文化を有職故実に即し忠実に再現しております。


職人の『手』でつくる

ひな人形製作工程

自社工房にて経験豊富な職人たちが、
素材選びから裁断·縫製·仕立てまで、
多くの技術と時間を費やし、
ひな人形を製作しております。


1.裁断

裂地を補強するため裏打ちを施し、型紙を当て衣装部品をひとつひとつハサミで手切りしていきます。
衣装のどの部位にどの柄を出すのかを考えながらの裁断には豊かな感性が必要です。


2.縫製

女雛の十二単の唐衣や表着・五衣、男雛の着物・裾・中袖をはじめ、数多くある衣装部品をミシンや手縫いで丁寧に縫い合わせ仕上げていきます。


3.着せ付け

縫製された衣装を、左右が均等になるよう一枚一枚丁寧に着せ付けていきます。
ミリ単位で見た目に違いの出るとても細やかな作業です。

4.腕折り
まっすぐ伸びた腕を、小刀を使い、男雛は勇ましく、女雛は優しいフォルムになるよう、左右のバランスに注意して曲げていきます。 やり直しがきかず、おひなさまの形が決まる大切な作業です。

5.頭付け
頭と胴体の中心が一直線になるように差し込みます。
男雛は凛々しく、女雛は穏やかな表情に見えるよう、角度にも注意を払いながら付けていきます。


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