2025/08/21 10:24
おひなさまを飾るひな祭りは、家庭で女の子の健やかな成長と幸せを願って行う日本の伝統的なお祝いです。
赤色の毛氈などを敷いて、神聖な空間をつくり、女の子を守ってくれるおひなさまを飾ります。
そして、ひなあられなどのお供え物を神様に捧げ、願い事をします。
おひなさまを飾る大切な意味は大きく分けて二つあります。
1.災いを引き受ける『お守り』としての役割
おひなさまは、古来より「人形(ひとがた)」として災いや病気を身代りに引き受けてくれる存在とされてきました。
これは「なでもの(撫で物」という考え方に基づいています。
※なでものとは、祓い(はらい)や祈祷の際、体を撫でて穢れ(けがれ)や災いを移す、身代りとなる人形(ひとがた)や、形代(かたしろ)
2.幸せをあらかじめ祝う『予祝(よしゅく)』という慣習
日本には古来より予祝という考え方があります。
あらかじめお祝いすることでそのことの実現を祈る事です。
ひな祭りも予祝のひとつ。
男女一対のおひなさまの仲睦まじく美しい姿に女の子の将来の幸せな結婚を重ね合わせます。
女雛は未来のお嬢様、男雛は未来の旦那様として毎年飾り、「あらかじめお祝い」を繰り返すことで願いが現実になるよう祈ります。
このように「おひなさま」は単なる飾り物ではなく神聖なお人形として存在します。
新しい生命には新しいおひなさまを「お守り」とし、一人一人の女の子の幸せを叶えてくれるように周りの人たちのあたたかな思いを形にしたもの。
誕生を心から喜び、健やかな成長と将来の幸せを願う、「予祝」すなわち「未来予想図」そのものなのです。